作業療法士と病院

苦手だったお年寄りが、好きになった!!

…ていうか、消えたのか嫌悪感??お年寄りは大の苦手じゃなかったっけ??ここで、私がお年寄りを嫌う理由ベスト10をおさらいしてみよう。私の、

お年寄りへの気持ちはどう変化したのだろうか。

1.「昔は良かった」などと現代を否定する事をいうのがうざったくてイヤ→現代を否定されるのは面白くないが、たまに昔のことを語ってくれる人がいないと、戦争とか歴史的な事件とか、本当に昔のことがわからなくなってしまう。だからまぁ許す。

2.押し付けがましい→こちらが適当にかわしていれば良し。

3.抑制がきかない→妙に遠慮されるよりは、気をつかわなくていいから良し。

4.家電に弱い→仕方ないからスイッチくらいは押してやる。

5.記憶力が弱い→昨日起きた出来事も今日忘れてるので、かえって都合良し。からかって遊んじゃえ。

6.無駄に早起き→無視するに限る。

7.無駄に庭掃除と雪かきが好き→なら色々頼んでしまえば良し。

8.こまめに入浴しない→枯れてるから汚れないだけ。乾物みたいなモンである。気にしない。

9.たいていは女性の社会進出に否定的である→そういうアンタ方の介護に当たってるスタッフは8割がた女性ですけど??

10.ヘンな匂いがする→消えた。不思議。

好きになった…というよりは「気にならなくなった」というレベルだけれど、お年寄りと接しているときのストレスからは、確かに私は自由になっていた。

考えてみれば、人生なんてあっという間。あれよあれよという間に、私はおばあちゃんになるだろう。「年寄りは嫌」なんて否定していたら、きっとネガティブな、幸福感の薄いおばあちゃんになってしまう。そんなおばあちゃんは見る者の元気を奪い、若者を絶望的な気持ちにさせてしまうだろう。

最初は不本意だったけれど、介護療養型病棟を担当することで、私の心の中の小さなしこりが1つ消えたようだ。こうして患者さんに鍛えてもらって、また段々成熟していく。いろいろと都合が良いからという理由で、仕事とした選んだ道なのに…お給料以外にも、ずいぶん得るものが多いなあと実感したのであった。

また、お年寄りへの嫌悪感から卒業したころ、まだ余力がありそうだということで、当初の希望だった思春期~中高年の患者さんたちも一部担当させてもらえることになった。私は介護療養型病棟と閉鎖病棟を行ったりきたりして、充実した毎日を送れることになったのである。

「アノ匂い」が消えた不思議
一度離れてまた戻った…精神科の魅力